
製品の仕様や価格、使い勝手などのニュースは、こことか、こことか、を見てください。特に、ここのビデオを見るとどのように使えうのかが良く分かります。使うのは楽しそうですね。
アップルらしくて良い・・という意見と、そうでもない・・中途半端だ・・という意見と賛否両論ですが、それでもこの iPad を通して今後の世界を考えてみると興味深いものが沢山あります。

PC の世界では長い間 Microsoft の支配が続いていましたが、インターネットを利用したクラウドの現実性が高まるに連れ、Google 等のネット企業が頭角を現してきました。また、最初は PC の世界とは大きく距離が離れているように見えていた Apple の iPod(音楽ダウンロード)ですが、その後 Apple は iPhone でタッチスクリーンを完全に浸透させ、今度は iPad で PC とスマートフォンの中間へ完全に進出してきました。
Google も人気のネットブックを自社開発し、そこに新しい OS Chrome を搭載して同じ領域へ入ってくることが確実視されています。結果として、Google と Apple の一騎打ちが今年の年末商戦での大きな話題となることが見えてきました。
製品的にはもう一つ重要な戦いがあります。それは電子書籍の覇者は誰になるのか? という戦いです。これは PC 業界とか、ネットワーク業界とかに留まらない更に大きなインパクトを秘めていると考えています。既に Amazon の Kindle との戦いがどうなるか? ネット上では多くの意見が出回っています。

まず、iPad の勝利だという意見は以下のようなものです。
- iPad はスクリーンがフルカラーでタッチ操作が出来る。そして美しい。
- iPad は多機能でゲームや、映画、読書など多くの事が出来る。Kindle は単なるブックリーダー。
- iPad は書籍の標準フォーマットの ePub をサポートしている。Kindle では Amazon 固有のフォーマットが要求される。
- Apple は iBooks ストアーを楽しく利用するノウハウを持っている。
- 出版業界は Amazon の指定する電子書籍の価格に縛られることを嫌うだろう。
- iPad なら iPhone の開発環境を利用して沢山の機能を取り込んだ電子ブックを作成できる。
- iPad と Kindle の販売台数の差から出版社は明らかに iPad へ向かうはず。
- 価格差に対する機能差を見れば、iPad の方が少しばかり高価でも問題にならない。
- Apple には魅力がある。Kindle は古く見える。
- Kindle は安い。Kindle $269 : iPad $499
- 書籍を読むなら Kindle で十分だ。
- Kindle は eInk を採用して読書に最適な表示となっている。iPad はその他の機能の利用を考えているため、書籍を読むことに関しては十分だとは言い難い。
- Kindle ではネットワーク接続(3G)がフリー(無料)で使用できる。iPad で 3G を使用するには更に $130 が必要になる。
- Kindle なら殆どの書籍を読めるが、Apple の iBooks ではそうはいかない。
- Kindle の方が持ち運び易い。小さくて軽いため、鞄に入れて教科書代わりになる。
- Kindle のバッテリーは2週間位持つ。iPad は 10時間だ。
- タッチスクリーンは汚れるので、常に綺麗に磨いておかないといけない。
- Kindle は子供に持たせて教科書代わりにしても簡単に壊れたりはしない。安心して使える。iPad はそうはいかない。
- 書籍が電子メディアになることが既定の路線としてあるということ
- 多機能デバイスとしてはタッチスクリーンの利用が主流になるということ
- メディア業界(出版業界)の電子化が本格的な流れとなり、収益化の方向が変わるということ
- スマートフォンとそのもう一つ上のデバイスがコンシューマー・ビジネスの主流となるということ(PC が含まれていない)
新しい雑誌の世界へのリンク
新しい教科書の世界へのリンク
今後は、WiFi で繋がっていればどこからでも雑誌や書籍を読む・見る・購入することが出来るようになるでしょう。しかし、雑誌の読み方が単なる書籍のようにパラパラとページをめくるのでは進歩がないですから、そこにはビデオもあるでしょうし、役に立つ広告も入ってくるでしょう。また、雑誌を見ながら共感できる相手を Twetter で探したり、テキストの分からない部分を即座に誰かに尋ねたり・・・と電子メディアの利用法が完全にソーシャルな世界に溶け込んで大きく様変わりする可能性が見てきます。

そうなると、インターネットの世界ではコンテンツが無料だ・・というこれまでの認識も少しずつ変わり、有料コンテンツの世界がもう少し増えていくと考えられます。著作権の問題など今後も大きな変革が必要ですが、「必要は発明の母」という言葉もあるように社会の流れが変化を大きく求めるとこれまで動かなかった考え方も動き始めることになるでしょう。

上記の雑誌の例にもありますが、電子メディアにおける動画の位置づけは今後更に高まり、動画作成能力とその使い方が重要な技術となる時代になってきました。印刷という手段があったが故に力を持っていた出版業界も大きく変革を迫られ、個人でも能力のある者は大手の出版社に対抗できるような物を流通できる可能性があります。電子決済によって収益の流れがより個人に近づいてきた今、今後の能力開発をどの方向に向けるべきか、よく考えて見たいと思う今日この頃です。
0 コメント:
コメントを投稿