もう既に忙しく仕事に追われている方々も沢山おられますが、本年もよろしくお付き合い下さい。
激動の 2012年に向かう今年はその前哨戦としてやはり重要な年になると感じています。2012年がなぜ激動の年なのか? それは 2012年になったらきっと分かりますので、今は内緒・・・と言っておきましょう。

昨年は世界中が何か息苦しい雰囲気に包まれ、抜け出すことが出来ない苦しさの中にあったように感じています。
米国の雇用統計も先月12月には少し改善の兆しがありましたが、総体的にはまだまだ芳しくなく個人消費の立ち上がりは見えません。
米国の住宅価格が低迷を続けている中で、更に失業率が高止まりしたままの状況を受け、2010年に破産を申請した米国民は 150万人に達したようです。
2010年の個人の破産申請件数は、前年比 9%増の 153万件で、これは 2005年の破産法改正以降最高となっています。
またユーロ圏(欧州)ではソブリン危機を抱えたまま 1年以上に渡っての低迷が続いています。ギリシャの問題は既に知れ渡っていますが、スペイン、イタリア、ポルトガル・・・と爆発寸前の火薬を抱えたままの状態では、ユーロそのものの存続が危ぶまれるような方向へと進みかねません。ユーロの仕組みが持つ矛盾は現在のアイルランド情勢にも表れています。住宅価格の下落が止まらない資産デフレにあるアイルランドですが、ユーロ圏からの制約や IMF からの圧力等で、増税及び政府支出削減の緊縮財政を取ることとなって、更に状況を悪化させる以外に道が無い状態です。

ユーロには元々通貨統合という手段だけでなく、長い長い民族紛争の歴史を振り返り、未来へ平和を渡すという大きなコンセプト(理念)が含まれていますが、過去の世界大戦も元を辿れば「恐慌」という経済問題がその奥に潜んでいることを考えると、人間が人間的に生活するための適切な市場の存在が如何に大切であるか、そしてその維持が如何に難しいかということをここでも痛感させられます。
「良薬は口に苦し」という諺がありますが、ある程度の痛みを許容して行かなければユーロそのものが崩壊していく可能性もあると言えそうですね。
また前述の歴史的な個人破産数を生み出している米国では、絶望感と閉塞感による支配を破ろうと 11月の中間選挙でオバマ大統領に「NO」を突き付けた結果となりました。結果として共和党が米議会下院の多数党の座を奪い取り、昨日 1月5日に、ジョン・ベイナー米共和党院内総務が正式に下院新議長に選出されています。
ついに、米国も上院は民主党、下院は共和党という「ねじれ国会」となりました。
これからの「ねじれ国会」での、オバマとベイナーの対決は、2012年の大統領選挙に大きな影響を与えることは間違いありません。
"YES WE CAN" のオバマに対して、ベイナーは、”HELL YOU CANNOT" (馬鹿な! 出来る訳無いだろう!)というフレーズでこれまでも対抗していました。
どのような政策論争が起こるにしても、米国の景気回復が進まなければ米国民は「票」という行為でその意思を示すでしょう。ブッシュ時代の「悪夢」からオバマの「夢」を見た米国民は、今度は「現実」をもう少し冷静に判断していくのだろうと見ています。
振り返って、日本の政治は「混乱」しています。米国の政治論争や戦いとは違い、唯々その政治力の「無能さ」を曝け出して「混乱」しているとしか言えません。

やっていることは権力維持のための「内ゲバ」だけと言ってもいいでしょう。
その昔「内ゲバ」という言葉は過激派の世界で沢山使われました。まさしく過激派の世界を政治の世界でそのまま行っているのが現政権の姿です。
以前の記事で現政権担当者は左翼の闘士だったということを書きましたが、其の当時の感覚(左巻きの理想郷)をそのまま現実の政治に持ち込んでいるようなものです。
出来もしないことを夢見て人々を引き付け、現実との乖離が見えると前言を覆し、敵対する勢力(意見の違う勢力)は徹底的に排除する。妥協を許さず、社会の現実ではなく理想実現のためなら民の犠牲にも関心を払わない。昔のソ連共産党、今の中国共産党と同じですね。
現政権および民主党に対して、「聞こえの良い政策を掲げて政権を取ったが、現実を突き付けられると、結局前の自民党と同じことをやっている」という批判が沢山あります。そしてそこから発せられるのは何時も「言い訳」だけ。新たな問題が発見されたのであれば、それに対して新たな対策を立てて説明することが責任者の務めですが、そうではなく、全ては他人のせい、景気のせい、前政権(自民党政権)のせい・・・と、まったく己の力の無さを認識しない姿は「哀れ」でもあります。
他人の悪口や上げ足取りは得意だが、「じゃあ貴方はどうするのか?」と聞かれると何も答えられない。考える能力が無いので前例を世襲する・・・。そして、いつの間にかその場から逃げだして「知らんぷり」をする・・・というような者が皆さんの周りにもいるかも知れませんが、まさしくそのようなメンバーを集めて日本の将来が決められているような状況ですね。
但し、そういった者に限って試験の成績だけは良かったりするのです。試験には解答という答えが先に準備されていますから、試験勉強というトレーニングを積めばある程度の成績は取れるようになります。
しかし、生身の人間が生きる社会には解答の無いものが殆どで、その都度、その都度、培った経験と知恵を働かせてやるべき内容とその順序を決め、具体的な成果を積み重ねて行かなければなりません。そこには反対もあり、妥協もあり、調整もあり、そして挫折もあります。これらを否定して夢のような理想世界を作ろうとしてもそれはやはり夢でしかありませんね。
米国も、ヨーロッパも、そして日本も、現実の痛みを経験し、「理想でしかない夢」から覚めて「具体的なソリューション」を見つめる所に来たようです。

政治を変えるためには国民一人一人の見識が上がらなければ現状のように「無能な政治家を送りだしてしまう」ことになってしまいます。一番大切なことは「教育」ですが、戦後の「教育」が大きく間違っていたことを国民自らが問い直し、日教組に見られるような左翼教育を正さなければ日本の未来はありません。
本来は、現在米国で開催されている CES 2011 の話題から Andorid、タブレット、App Store など最新技術の話題を書くつもりでしたが、話が政治の方向へと行ってしまったので CES の話題はこの次にします。
本年もよろしくお願いいたします。
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